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従業員のエンゲージメントとリテンションを高めるには

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皆さん、こんにちは。生産性高く、幸せな職場づくりは進んでいますか?
ラボラティック株式会社代表の野口麗奈です。
今日は、従業員エンゲージメントと深く関わる、離職やリテンションに関する、大変興味深い記事をお届けします。ぜひ、皆さんの組織運営のヒントになれば幸いです。
注:記事の出典は、ラボラティックとパートナ関係にある、世界的な従業員経験プラットフォームを提供するCulture Ampの「Increase employee engagement and retention」を日本の読者様向けに訳したものです。

目次

  1. エンゲージメントの低迷は、離職率をとそのコストの両方を高めている
  2. 従業員の定着の第一歩を踏み出す
  3. 組織文化の醸成こそ、従業員が求めているもの
  4. 従業員エンゲージメントの向上は、離職率を下げる
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優秀な従業員は重要な経営資源であり、競争上の優位性の最も無二の競争の源泉と考える人も数多くいるはずです。

優秀な人材を獲得するための競争は熾烈を極めていますし、従業員の退職や、人材の補充にかかる費用は高額になります。カルチャーアンプ社のピープル・サイエンティストの調査から、退職によって発生するコストは、退職者の年収の30%から200%にも及ぶことが判明しました。こうした理由も含め、従業員の離職は組織の成功にを阻む深刻な要因となりうるといって過言ではありません。

ありがたいことに、従業員の定着率を向上させることが証明されている行動について、皆さんはご存知でしょうか? 
たとえば、チームを飽きさせないためにゲームをすることで、従業員の定着率が向上するという研究結果があります。さらに、研究によると、職場にエンゲージメントに関する文化を浸透させることで、従業員を定着させ、会社と深く繋がることができることが判明しています。

エンゲージメントの低迷は、離職率をとそのコストの両方を高めている

大切な人材が自社を退職する際には、さまざまなコストがかかります。中でも、従業員の離職の決断は、組織内の生産性やリソースの損失につながるだけでなく、組織全体の士気にも悪影響を及ぼすのです。
離職は、自社の事業にとって良いニュースとは言えません。そして、従業員エンゲージメントが低い組織は、すなわち、従業員が最も苦しんでいる可能性が高い組織とも言えます。

ギャラップ社が23,910の企業を対象に行った調査によると、エンゲージメント・スコアが低い4分の1の企業は、スコアが高い上位4分の1の企業に比べて従業員の離職率が平均31%~51%高いとの調査結果が出ているのです。

従業員の定着の第一歩を踏み出す

従業員のエンゲージメントを高めるための最も基本的な取り組みを開始するだけでも、優秀な従業員の離職率を低減させることは可能です。従業員からのフィードバックを定期的に求めている企業は、そうでない企業よりも離職率が14.9%低いことが報告されています。

しかし、これだけではありません。職場に真のエンゲージメント文化を浸透させようと真剣に取り組んでいる組織ほど、優秀な従業員の定着に成功しているのです。

組織文化の醸成こそ、従業員が求めているもの

チャータード・インスティテュート・オブ・パーソネル・アンド・ディベロップメント(CIPD)は、エンゲージメントの高い従業員は「所属する組織を辞める可能性が低い」と提示しています。実は、このCIPDの見解は、シンプルに膨大なデータの裏付けから導かれたものです。2004年初頭には、コーポレート・リーダーシップ・カウンシルによる定量分析結果から、エンゲージメントの高い社員は「組織を去る可能性が87%低い」ことが示唆されているのです。

金融サービス大手のスタンダード・チャータードによる社内調査でも、同様の結果が示されました。同社の支店のうち、従業員エンゲージメントが高い支店では、自発的な離職が46%もその他の視点より低減されていたのです。

もちろん、離職率がもともと高い業種もあるでしょう。業界の慣習的に、離職率が高い業種であれば、従業員エンゲージメントはあまり効果がないと考えたくなるかもしれません。しかし、データなどが示す結果を見ると、一概にそうとはいえません。

従業員エンゲージメントが離職率に与える影響は、業界の特性によって異なりはするものの、データが常に示しているのは、従業員エンゲージメントは離職率に影響を与えている事実は変わらない点です

2013年、ハーバード・ビジネス・レビュー誌は、歴史的(つまり長期に渡り)に離職率が高い組織であっても、従業員エンゲージメントの向上に取り組んだ結果、離職率が25%低下したことを報告しています。元来離職率の低い組織においては、離職率が65%低下する結果となり、非常に組織にとって大きなメリットがあったことが報告されました。

従業員エンゲージメントの向上は、離職率を下げる

従業員エンゲージメントが経営層の指標の1つにまだ記載されていないのなら、真剣に指標の1つとして取り入れるかを検討していくべきでしょう。離職にかかるコストは甚大です。従業員エンゲージメントを高めようとする組織文化は、市場にいる優秀な人材を惹きつけるだけでなく、今、自社にいる優秀な社員を確保することにもつながるのです。

《この記事に関するお問い合わせ》
ラボラティック株式会社 広報担当
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