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従業員エンゲージメントとイノベーションを両立させるには

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皆さん、こんにちは。生産性高く、幸せな職場づくりは進んでいますか?
ラボラティック株式会社代表の野口麗奈です。
今日は、従業員エンゲージメントとイノベーションの両立という観点から、大変興味深い記事をお届けします。ぜひ、皆さんの組織運営のヒントになれば幸いです。
注:記事の出典は、ラボラティックとパートナー関係にある、世界的な従業員経験プラットフォームを提供するCulture Ampの「How engagement and innovation work together」を日本の読者様向けに訳したものです。

目次

  1. 1:従業員エンゲージメントとイノベーションの共通項:モチベーション
  2. 2:最もエンゲージメントの高い社員は、自社の組織文化がイノベーションを育むと考えている
  3. 3:革新的な企業は欠勤率が低く、誇り高い従業員が多い
  4. 4:イノベーションは、魅力的な職場の雰囲気によって促進できる
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企業として成功し続けるためにーー、多くの組織はイノベーションを重要視していることでしょう。調査結果から、組織において、イノベーティブだと感じられるような機会が、従業員のエンゲージメントを高めていくといわれいます。さらに、エンゲージメントの高い従業員ほど革新的(イノベーティブ)であるという結果もあるほどです。
しかし、従業員エンゲージメントとイノベーションはどのように関わり合っているのでしょうか? こんな問いに答えるべく、本記事では、エンゲージメントとイノベーションがどのように結びついているのかを紐解く視点をお伝えします。

1:従業員エンゲージメントとイノベーションの共通項:モチベーション

カルチャーアンプ社(以下、当社)のデータによると、エンゲージメントは、組織におけるあらゆる従業員の革新的な行動(イノベーティブな振る舞い)と高い相関関係があることが判明しています。本結果から、たとえ成功が保証されていなくても、従業員にイノベーションを奨励する文化があるか?というのも観点に含まれています。高い従業員エンゲージメントは、従業員が秘めている革新的なアイデアを行動に作用しているのです。

では、エンゲージメントのどのような側面がイノベーションと深く関係しているのしょうか? 当社のデータによると、深く関係しているのはズバリ、モチベーションです。従業員の「もっとやりたい」という意欲(つまり、役割の期待以上のパフォーマンスを発揮すること)は、イノベーションの創出に強く貢献しているのです。

2:最もエンゲージメントの高い社員は、自社の組織文化がイノベーションを育むと考えている

自社にはイノベーションを育む企業文化があるか?
この問いに、エンゲージメントの高い従業員の8割ー10人中8人近くが「イノベーションを育む文化がある」と回答しているのに対して、エンゲージメントが最も低い従業員においては、「イノベーションを育む文化がある」と感じ、回答している割合は半数程度まで落ち込んでいます。

革新的な企業文化の原動力は、一体何なのでしょうか?
当社のデータによると、イノベーションに最も大きな影響を与える分野は以下といえます:

  1. 会社の目標対して、効果的かつ必要な資源を投下する
  2. 従業員を育成する
  3. 日々の仕事の質と改善を優先事項とする

3:革新的な企業は欠勤率が低く、誇り高い従業員が多い

Charted Management InstituteによるQuality of Working Life 2007の調査によると、革新的な経営スタイルが浸透している職場では、病気や欠勤の割合が比較的低いことが報告されています。この調査結果は、イノベーションとエンゲージメントが相関関係にあるという主張を裏付けるものと言ってよさそうです。さらに、従業員エンゲージメントの施策の一環で、従業員のウェルビーイングを高めている組織は、欠勤率が低いといった点も判明しています。

Chartered Management Instituteによる他の調査では、「従業員のエンゲージメントとイノベーションの間に有意な関連性と影響力がある」ことが発見されています。調査では、自社の経営を「革新的(あるいは、イノベーティブだ」と表現した英国の管理職の92%が、自社で働くことに誇りを感じていることも判明しています。

4:イノベーションは、魅力的な職場の雰囲気によって促進できる

2010年に『International Journal of Business Science and Applied Management』(リンク)に寄稿した論文で、C.ブルック・ドブニは「イノベーションと戦略の間には明確な関係がある」こと、そしてマネジャーは職場のイノベーティブさにある程度影響を与えることができることを示唆しました。ドブニは、イノベーションを起こすには「従業員を重視すること」が必要だと結論づけています。

Jyotsna Bhatnagar (2012)は、ワーク・エンゲージメントと、心理的エンパワーメント(権限委譲)、離職意向とイノベーションの関連を調査しています。Bhatnagarは、魅力的な職場の雰囲気を醸成することで、イノベーションを促進できると結論づけています。

2015年、Bailey、Madden、Alfes、Fletcherは、従業員エンゲージメントの意義、先行要因、結果に関する研究をInternational Journal of Management Reviewsに報告しました(リンク)。214の学術研究の結果を統合した彼らの研究で明らかになったのは、エンゲージメントと職務上のイノベーティブな行動との間に有意な関連性がある点でした。

これらの学術研究は、イノベーションの促進には、従業員エンゲージメントを醸成する組織風土が不可欠であるという見解で一致しているのです。

イノベーティブで魅力的な職場の構築

エンゲージメントはイノベーションにつながるのでしょうか?
そして、イノベーションはエンゲージメントにつながるのでしょうか?

おそらく、いずれもーというのが現時点の見解と言えそうです。自社でイノベーションの機運を醸成すれば、従業員のエンゲージメントも向上していくはずです。なぜなら、従業員のエンゲージメントは、イノベーションの機運を高めるテコのような役割を担っているからです。
従業員のエンゲージメントを向上させる方法はたくさんありますが、自社で最も向上させやすい手法を探索し続けることが重要そうですね。

《この記事に関するお問い合わせ》
ラボラティック株式会社 広報担当
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